Tea Festival in Owariasahi – 第3回紅茶フェスティバルin尾張旭

この記録は公式記録ボランティア 中津川由美さんによる公式記録としてブログに掲載されたものを転載しています。
作成日時 : 2014/09/29 21:24 転載元:tea-blog

 第3回「紅茶フェスティバル in 尾張旭」が、2014年9月21日、愛知・尾張旭市の高台に建つ「スカイワードあさひ」で開催された。主催は尾張旭市観光協会と、市民団体の「尾張旭を日 本一にする会」。「世界の紅茶が尾張旭にやってくる!」をキャッチフレーズに全館が紅茶一色となるこのイベントに、過去最多の約2500人が来場した。尾張旭市には、日本紅茶協会が認定する「おいしい紅茶の店」が実に19店舗もある(2014年11月1日付けで認定される店舗を含む)。日本紅茶協会は 日本唯一の紅茶の業界団体であり、毎年11月1日においしい紅茶の店認定店を発表する。全国で約220店を認定しているが、人口約8万2000人の尾張旭 市にその1割近くがあることになり、人口1人当たりの店舗数では全国トップ。市町村単位の店舗数でも、昨年は17店舗ある大阪市と同数だっだか、今年はつ いに上回り、日本一となった。

仕掛け人は、「尾張旭を日本一にする会 紅茶部会 いいだしっぺ」こと堀田信幸氏。堀田氏は市内のおいしい紅茶の店認定店第1号の「ティーズ リンア ン」の店主であり、「紅茶でこんなことができる」、「県外からも人を呼べる」、「尾張旭を日本一にする」という信念を胸に、地道な活動を続けてきた。 2011年初頭から市内の飲食店での紅茶のレベルアップに取り組み、2011年11月1日付けで一挙に14店の新規認定店を誕生させ、この時点で人口比で の日本一を達成した。翌2012年から、「紅茶のおいしい街日本一 尾張旭」に、紅茶を目的に多くの人に来訪してもらおうと、せとしん地域振興協力基金事 業として「紅茶フェスティバル in 尾張旭」を開催してきた。この「紅茶による街おこし」は、尾張旭市観光協会、主要紅茶生産国の大使館、学校法人、お茶関連学会および団体、国産紅茶生産 者、紅茶輸入・販売業者、飲料メーカー、地元メディアなどを巻き込み、おそらくは堀田氏の初志以上の広がりを見せている。

次回の紅茶フェスティバル開催日は2015年秋になりそうだが、回を重ねるごとに着実に裾野が広がり、紅茶の普及および啓蒙活動としても次第に成果を上 げていきそうだ。また、キャラクターショーなどのステージイベントを含めて家族連れで楽しめ、老若男女が紅茶に触れる機会を提供している点も特徴といえよ う。同フェスティバルの継続と発展に期待したい。

第3回紅茶フェスティバル in 尾張旭 公式サイト
http://teafes.com/

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会場となった「スカイワードあさひ」に、世界の紅茶と約2500人が参集。市内のみならず、市外、県外からの来場者も多く、一見地味だが、実はなかなか底堅い日本の紅茶市場の一端をのぞかせていた。

恒例イベントのひとつは、さまざまな紅茶を試飲しながら購入できる「世界の紅茶バザール」、「日本の紅茶バザール」。試飲用の紙コップは前回まで無料としていたが、ゴミの削減のため今回は3個10円で販売し、マイカップの持ち込みも歓迎した。

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1階ふれあいホールで行なわれた「日本の紅茶バザール」
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5階くすのきホールAで行なわれた「世界の紅茶バザール」
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ブラジルで日系人が生産している「天谷紅茶」も出展(写真手前)
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お茶関連書籍・雑誌やティーグッズも販売

こちらも恒例となった日本紅茶協会認定のシニアティーインストラクター、岡本陽子さんによる「紅茶セミナー おいしい紅茶の淹れ方」(参加費500 円)。今回はティーポットを使ったホットティーの淹れ方の基本、ティーカップを使ったティーバッグのおいしい淹れ方のほか、スリランカ・ディンブラ紅茶を 使い、紅茶の濃淡とミルク、レモンとの相性を体験した。濃く淹れた紅茶にはミルク、軽めに淹れた紅茶にはレモンが合うことを、逆の組合せも試してもらいつ つ、実感してもらった。

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紅茶特有の渋みは、レモンの酸味が加わると強調され、ミルク(牛乳)の甘さが加わるとコクになる

第1回で好評だった「紅茶の製茶体験」を復活させた。事前登録制、参加費2000円としたが、遠方からの参加者も含め熱心な紅茶ファンが集まった。講師 は日本茶業技術協会会長の武田善行先生。前日に静岡・丸子で無農薬栽培のべにふうきの生葉を3.2kg摘み、ひと晩萎凋して会場に持ち込んで下さった。参 加者は、手揉み、発酵、発酵止め、乾燥の工程を体験。約2時間半ででき上がった紅茶(1人約15g)をお土産に持ち帰ってもらった。

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約2時間30分で紅茶の製造を体験
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前日に摘んだべにふうきの生葉約3.2kgを、ひと晩萎凋して準備して下さった
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べにふうきの萎凋葉1人約50gを、参加者たちがまず手で揉む
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揉んだ葉を水で濡らした布に包んで約1時間置き、発酵させる
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ホットプレートで加熱し、発酵を止める
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オーブン等でしっかりと乾燥させると、紅茶が完成!

今回初の試みは「世界の珍しい紅茶体験」(参加費500円)。イギリス、ポルトガル、マダガスカル、トルコ、イラン、グルジア、ミャンマー、インドネシ ア、オーストラリア、ブラジルの10カ国の紅茶を、実行委員長の堀田氏が人脈とインターネットを駆使して調達してくれた。アイスティーとして用意し、1人 1種類30ccずつ、計300ccを試飲してもらった。午前100人、午後100人に人数を限定し、チケットを200枚販売したところ、早々に完売! ラ イトで飲みやすい紅茶から、かなり個性的な紅茶まで、参加者たちは興味深そうに飲み比べていた。

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9階展望室に世界10カ国の珍しい紅茶が大集合!
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各紅茶の説明ポスターは、ボランティアスタッフ渾身の力作!

特別共催事業として、愛知県茶業連合会主催の「平成26年産 あいちの紅茶を試飲して評価する会」を、一般の来場者100人に参加してもらって開催し た。愛知県内の主な紅茶生産者10人が出品し、来場者に試飲して順位を投票してもらった。集計の結果、ダントツの得票数で新城市の鈴木克也さんが最優秀賞 に輝いた。

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100人の来場者が10種の出品作を試飲して評価
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最優秀賞に輝いた新城市の紅茶生産者、鈴木克也さん

午後には、茶学術研究会と公益社団法人静岡県茶業会議所の主催による公開シンポジウム「紅茶と緑茶の保健効果」が行なわれた。

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約80人の聴講者を集めてスタート
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「歴史で辿る紅茶の保健効果と効果的ないれ方」
英国紅茶研究家 斉藤由美氏
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「今、注目される緑茶カテキンの保健機能」
静岡県立大学 伊勢村護名誉教授
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「美味しい緑茶は脳にも良い~テアニン~」
中部大学 横越英彦教授

ステージや屋外でのイベントも盛りだくさん。「紅茶アイドルfor Tea 8」のショーや、尾張旭市のイメージキャラクター、ひまわりを模した「あさぴー」との撮影会、キャラクターショー、迫力あふれる尾張旭童太鼓の演奏、協賛 企業・団体から提供された紅茶関連商品の無料プレゼントなどが行なわれた。

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尾張旭市のイメージキャラクターのあさぴー(中央)と、「紅茶アイドル for Tea 8」との記念撮影会

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家族連れに人気の森羅特装シュラバスターショー
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迫力ある演奏で観客を魅了した尾張旭童太鼓
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紅茶の無料プレゼントには長蛇の列が! プレゼント提供はキリンビバレッジ㈱、ブラジル・天谷製茶、ミャンマー・ナガーピャン茶園、インド大使館、三井農林㈱、㈲テイスティーの各社・団体(敬称略)

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1階の一番目立つ場所に設置したインフォメーション。パンフレットやチラシの配布、チケットや物品の販売、来場者への会場案内など、イベントの要の役割を果たした

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紅茶バザールでの紙コップの販売、給湯といった多大な労力を必要とする場を、約40人のボランティアスタッフが支えた

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堀田信幸実行委員長。企画・制作・運営・広報・宣伝・事務局長…、その他もろもろの雑用係として、数カ月にわたって献身的に活動した

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ボランティアの打上げ会。県内・県外から自主的に参加した約40人のボランティアたちが、会場設営、準備、進行、片付けを手伝った。今回初めて作 製したボランティアTシャツは、紅茶の水色に近いイタリアンレッドの地色に、紅茶を飲んでいるあさぴーを背中にプリントしたデザインだった

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